降臨者10

ほんの二、三メートルの距離。駆けつけたナギカはまたしても驚く。(えっ……綺麗になってる!?) カインがキッチンに立って、まだそんなに時間は経過していないはず。なのに、洗われずに放置されていたと思われる汚れのついた皿等の食器、油まみれのフライ...

降臨者9

ナギカは驚愕した!自称食堂のゴミ屋敷っぷりに。(というか……何でこんなに散らかってるんだ? これでよく店が運営できるな) 素直にそう思う程の散らかりっぷり。日本ならまず間違いなく、食品衛生法に引っかかるであろうレベルだ。 シンクの中には、調...

「悪魔」

アゼルとアインスタックフェルトアゼルの物語。 サンドランドに属する地域の一つに、テュロスと呼ばれる村がある。枯れた土地はサンドランドと同じく作物の育ちが悪く、人々は飢餓に喘ぎ、村の崩壊とは常に隣り合わせだった。 そんな村にある日、種が持ち込...

「決壊」

ロアとカヅイそしてジオとアインスタックフェルト「覆水」の続編小話。異形とは。 異形は病のようなもの、とアインスタックフェルトは言った。この世界がかかった、不治の病だ。治療法は一つだけ……だが今は無い。 小さな村に病を持ち込めばどうなるか、想...

「覆水」

ロアとカヅイ平凡少女と平凡少年の小話。純愛で悲哀。 ロアとカヅイは関係性で言えば幼なじみだ。それも、極めて普通の。 ロアは平凡よりやや貧困気味な両親との間に生まれた一人娘で、母親を早くに亡くしている。家を継いでいかねばならない家系でもないた...

「ヒーラー様の言うとおり!2」

ルスランとレフとアドリアナ「ヒーラー様の言うとおり!」の続編。聖騎士団。旅の始まり編ギャグ小話。 教会所属の聖騎士団に正式加入し、異形討伐の旅を許可されたものの、予想外の人物二名と半ば無理矢理組まされて丸一日が経過した。 初日は、目の前で起...

「ヒーラー様の言うとおり!」

ルスランとレフとアドリアナ聖騎士団。出会い編ギャグ小話。 聖騎士団にも種類というものがある。教会所属かアステリア王国所属かで、方針もずいぶんと違うものだ。王国所属の聖騎士団からのスカウトを蹴り、わざわざ教会所属の聖騎士団に入ったのには意味が...

降臨者8

「ナギカさんって……意外と大物ですよね……」 ふつうあの状況で寝たりしませんよね。 呆れたようなドン引きしたような、トリトの言葉が胸に痛い。あんな乗り心地の悪い荷台に揺られて眠ってしまったのは、実は二度目だ。「なんって言うか、緊張感がないよ...

Ignorance is bliss

アインスタックフェルトとまりあと…… 昼間、日の光の中で見たその建物は、廃墟かと思うほどボロボロで何の威厳も感じられなかったのに、不思議なことに月明かりで見ると本来持つべき神聖な空気を取り戻したかのようだった。「こんばんは」 教会という施設...

「怖い話しよっか」

ナギカとカインとエルーニャ真夏の夜の……怖~い話。※表現の手段として、一部残酷描写・恐怖を煽る文章を含みます。 夏だっ! 海だっ!! さて…… 怖い話でもしようか…… カーテンを閉めきった薄暗い部屋の真ん中に、雰囲気を出すためにロウソクを一...
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