金曜ロードショーでジブリの「君たちはどう生きるか」が放送されるそうで、見てしまいました。
「君たちはどう生きるか」という作品自体は原作があります。漫画にもなりました。
しかしジブリ映画版は作中に「君たちはどう生きるか」という本が登場するだけで、原作そのままの内容ではないようです。漫画版とは無関係。
原作がある宮崎ジブリ作品はゲド戦記の事があるので、あまり期待しないで観よう(もはやトラウマ)
見ました、内容はクソ。マジで映画館行ってお金払って見なくて良かった。
これが何で評価されてるのか、さっぱりわからないです。
多分海外向けだとジブリというブランドだけで強いんでしょうね。
ストーリーは監督の少年時代の実体験を織り交ぜた半実話で、ほとんどが空想の出来事として描かれるのでストーリーの流れもめちゃくちゃ。内容は大体「具合が悪い時に見る悪夢」です。
背景も今までのジブリ作品のような自然の丁寧さ綺麗さが消えて、終始画面揺れした雑な背景を見せられるので気分が悪い。
3D酔いしやすいので静止画は静止しててほしかったんですが、動きのないシーンでも動きがあるように見せたかったのか、ずっと画面が不自然に揺れてるんですよね。謎。
あと声優ですが、ジブリはいつもキャストをプロ声優ではなく芸能人を使うことでお馴染みなので期待していませんでした。メインキャラの演技が下手で聞いてられなかったけど、ストーリーがそもそもぐちゃぐちゃで演技なんてあってないようなものなのでまだマシです。
作中時代が日本の戦後で、死んだ母のきょうだいが新しい母になるという複雑な家庭環境という時代背景はまだわかるんだけど、監督は鳥になんか恨みでもあるのか?
あと登場人物の歯の本数が、場面によって急に3本になったり4本になったり安定しない。
いままでジブリ飯という言葉もあるように、なんか食べ物がおいしく見えてましたが、今作はパンにバターとジャム塗っただけです。しかしジブリの水モノはなぜか増える(笑)
塗ったそばから増えるバター。上に乗せただけなのにこぼれる程に増えるジャム。もうホラー。
描写については今までのジブリ作品の集大成という感じ。
全部見てると、ラピュタの浮遊感、トトロっぽい生物のワラワラ感、もののけ姫の弓矢の動きとかタタリ神のドロドロ感とか、千と千尋の人と動物を行ったり来たりする変身シーンとか、ハウルの竈の火のような炎の描写とか……とにかく今までの作品の描写の集大成が見れます。そこは評価できるけど、あんまり新しい表現はないので「ジブリの何かで見た」感が拭えない。
これ監督のオナニーですよね。
2時間の映画で1から100まで説明する責任は確かにないけど、内容はシンプルなはずなのに話を複雑にしすぎだし、物量が多いだけで最初から最後まで見せ場が無くて超絶暇でした。つまらない。
ジブリ絵は好きだけど、顧客が求めているものと監督が作る作品があんまりかみ合ってない気がします。
この内容で告知も打たずに億稼げるんだからホント、ジブリというブランドが積み上げてきたものは強いですね。オトさんも、この内容で視聴率に貢献して時間も使ってしまったという事実に絶望していますが、当時映画館でお金払って見た人はこの内容で満足でしたか?ホントに絶望しませんでしたか?
周りの評価がどんなに高くても、やっぱり自分が抱いた感想がすべてかなと思います。
もちろん本当に映画が素晴らしいと思っている人は、オトさんが何と言おうがそのままでいてください。あなたが抱いた感想はあなたのものです。
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